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2016.09.01

Webクリエイターインタビュー 第1回:正社員で働くのも会社次第

Webクリエイターインタビュー 第1回:正社員で働くのも会社次第

Webクリエイターの需要が高まる昨今、自分のライフワークバランスに合わせて、さまざまな働き方が選べるようになりました。この連載では、正規雇用、派遣社員、フリーランスと、それぞれの働きかたでWebクリエイターとして活躍する方々に、仕事をする上で実際に体感したメリット、デメリットを伺い、紹介していきます。

第1回は大手通信会社系列のWeb関連企業に勤める山口恭介さん(仮名:35歳)。2回の転職後、現在はWebマーケティング担当として予算管理やサイト改修を担当されています。

――これまでのお仕事の内容を教えてください。

新卒で入社した企業では、サーバーサイドのエンジニアをしていました。プログラムを作成して実行したり、データを管理したりといった業務です。当時は若くて体力もあったので、朝も夜もなく働いていたという感じです。残業代は出るシステムだったのですが申告制。残業代をつけるやつは出世しないとまことしやかに噂されていて、実際、どんどん肩書きがあがる先輩は残業代をつけていなかった人で(笑)。ここには長くいられないなぁと感じて、2年で退職。マーケティング系の会社に転職しました。
2社目では、フロントサイドのエンジニアをしながら、Webディレクターや顧客折衝など、小さいプロジェクトのプロジェクトマネージャーもしていました。ここには9年在籍していました。


――34歳で現在の会社に転職されたんですよね。

そうです。前職は残業代が全額しっかり支給いい会社ではあったんですが(笑)、いかんせん残業時間が非常に多く、32歳で結婚したこともあって、もう少し、人間らしい生活を送りたくなったというのが転職の理由のひとつ。
もうひとつは、担当させてもらっていたプロジェクトマネージャーという仕事を通して、エンジニアも直接営業とコミュニケーションをとったほうがいいんじゃないか、エンジニアという領域を超えて、もっとドライブすべきなんじゃないか、という思いが高まってきたからです。ちょうど、会社が関連会社と合併して、業務領域を広げたタイミングだったため、余計にそのことを考える時間が増えて、それでもう一回ジャンプしてみようと。


――結果、社会人になって12年余りで2回の転職をされることになったんですね。

システム系がメインとは言え、Webクリエイターというくくりで考えれば、30代半ばで2回の転職は少ない方かもしれません。企業によって、請け負う領域は固定化していますから、クリエイター自身も、もっと別の、新しいことにチャレンジしたいという思いが募ると、それを担っている企業に行くしかないんですよね。私の大学の同期でも、業界トップ、大手メーカーに新卒入社した人以外は、ほとんど転職経験があるといってもいいぐらいだと思います。


――3社目の転職は、すぐに決まりましたか?

1社目、2社目は大手ベンチャー企業だったので、逆に、規模の小さいベンチャー企業ならキャリアが生かせて自由度の高い仕事ができると思って狙っていたのですが、ことごとく落とされました。
先ほども言いましたが、ひと口にエンジニアといっても、企業ごとに扱う領域が限定されているので、どこででも自分のキャリアが生かせるわけではない。小さいベンチャーの場合、少人数ですから余計尖っているわけです。転職する場合にも、マッチングがすごく重要になってくる。私の場合は、業務領域が比較的広い、大手企業のほうがキャリアを理解してもらいやすかったんだと思います。


――正社員のメリットを感じていらっしゃいますか?

事務職と違って、クリエイティブは社内のつながりがそれほど強くないんです。むしろ、社外のお客様や外部のクリエイターと密に仕事をしていて、そちら側との仲間意識が強いほど。だから、会社への帰属意識はあまり高くないのかもしれません。
現在の仕事はマーケティング事業ですが、自分を筆頭に少人数のチーム+クライアントの担当者の方とプロジェクトを動かすという仕事。月給で雇われていますが、業務内容は限りなくフリーランスのディレクターに近いのかもしれません。でも、フリーランスや契約社員のように、いつ切られるかわからないという不安はない。それはメリットだと思います。


――仕事に集中できるということですね。

そうです。
ただ、正社員は安定しているからいい、と思っているわけでもないんです。Webクリエイターの先輩で活躍されている方々の多くはフリーランスですし。憧れます。だから、私自身も、一生、正社員で生きると決めているわけでもありません。何かのタイミングで独立するかもしれない。ただ、今は、自分のキャリアと生活に正社員という働き方が合っているとは思っています。
今、勤めている会社が、資本のしっかりしている企業だからというのも大きな理由だと思います。福利厚生もしっかりしているし、少なくとも、妻は安心しているんじゃないでしょうか(笑)

【プロフィール】
山口恭介さん
新卒で大手IT企業にエンジニアとして就職。マーケティングリサーチ系の企業でのエンジニア職を経て、現職。
大手通信会社系列のWeb関連会社で、マーケティングのためのプロモーション予算管理やサイト改修などを行う。

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